あなたに見えてる沖縄は、見たままのものとは限らない
2016年4月28日の琉球新報の社説

アジア経済戦略 空自那覇基地の返還を

経済の話なのになぜ自衛隊基地の返還?
読むと、那覇空港の能力向上には土地が足りないが自衛隊は広大な土地がある。事故が起きたら影響が大きいので全面返還すべし…ということらしい。

じゃ、今いる部隊は嘉手納や普天間に移しますか?

まあ新報は那覇空港絡みで事あるごとに「自衛隊出ていけ」だからな。代案も何もない。

でも、今回はそれ以上にツッコミどころがありました。
那覇基地全面返還に続けて那覇軍港に言及してます。


クルーズ船の寄港を断らざるを得ない状況の打開も急を要する。遊休化した那覇軍港を即刻返還し、クルーズ船のバースに充てるべきだ。



クルーズ船バースは若狭にあります(那覇港のエリア区分だと泊埠頭になる)。しかし近年は寄港数が国内上位に入る位に急増し、ほかの桟橋・バースを使ったり、最悪断るケースもあるとのこと。
そこで「那覇軍港を即刻返還しクルーズ船に」というのですが…。

nahaport-naha20160421.jpg
軍港のある那覇埠頭って、水域が狭い。クルーズ船の受け入れで今以上に制約が厳しくなるかもしれないですね。

那覇埠頭のバース(岸壁)の概要は、那覇港管理組合の公式サイトによると長さは現在の民間部分で最長165mが2本。水深は民間部分165mのバースで9m。
これを元に地図を見ると、軍港部分のバースは一直線で長いところは200m以上あるっぽい。

これだと「全長300m前後以上でもなければいけるね」と思う人もいるでしょう。

ただ、入江状の埠頭の出入口の幅は、地図で見て100m程度。さらに出入口が、内側から見てゴルフのコースで言うところの右ドッグレッグ状に曲がってるので、全長200mクラスでも操船は難しそう。


さらに、別の問題も。
最近、那覇港へのクルーズ船の入港・出港時に、那覇空港で着陸待ちとそれに伴う航空便の遅れが発生するケースが増えてるとのこと。
海面からの高さ35m以上だと離着陸に影響が出るとのこと。

さて、那覇軍港を含む那覇埠頭は、那覇港の各埠頭の中でも那覇空港に近いです。
埠頭の方角は滑走路北端から見て東向きですが、滑走路の端に近いところを通る時間が長くなる可能性があります。

そして、この問題を、当の琉球新報が報じてる。
(2015.8.26)

あちゃー。

結局、那覇軍港をクルーズ船バースに転用しても、使える船のサイズの制約が厳しくて、使い勝手が悪いような感じです。
小さな船を那覇軍港にまわすにしても、入れる船は大きく見積っても「ぱしふぃっくびいなす」程度かも。最近来る船は本当に大きいからね。

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コメント
この記事へのコメント
クルーズにコンテナ船、本当に大型化して那覇以外にも多くの航路上の橋の高さがネックになって通れなくて観光客誘致その他活性化も困難とも聞きますね

そして那覇軍港そんな制限があると新世代のDDHや空母いぶきの寄港が難しいですね
2016/05/01(日) 07:41 | URL | 愛知の名無し #-[ 編集]
>大型化
横浜港も大桟橋のターミナルじょーとーにしたけど、船がベイブリッジくぐれなくなって…ですからね。

>新世代のDDH
軍港(那覇埠頭)は無理でしょうが、那覇港でも新港埠頭なら「ひゅうが」と「いせ」が来たことがあります。
2016/05/05(木) 02:21 | URL | 管理人昌哉 #-[ 編集]
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