あなたに見えてる沖縄は、見たままのものとは限らない
(これは5月20日と21日の連続ツイートをひとまとめ・追記編集したものです)

【5月20日】
さて、うるま市での事件に関して、沖縄2紙の社説を読む。
2016.5.20:沖縄タイムス
2016.5.20:琉球新報
どちらも怒り心頭だし、米軍への批判もわかる。ただ、「再発防止要請ですますレベルではない」とぼかしたタイムスに対して、新報は「選択肢は一つしかない。沖縄から去ることだ」と完全に突っ走ってます。

しかも
「基地がなければ、容疑者は沖縄にいない可能性が高く、今回の事件も起きなかっただろう。」
って、暴論ですね。基地がなければ凶悪犯罪やる人がいない保証なんてありません。
この文も、「基地」「沖縄」を変えればどんな人にも適用できてしまう恐ろしさ。
外国人が国内で凶悪事件やった時に「○○人出て行け」と言うようなもの。

ただ、このテンプレ化しやすい暴論を批判したら、反基地サイドから「屁理屈言うな」「とにかく米軍が悪い」と反論されそうでもある。このテンプレで沖縄側が批判されるおそれを指摘しても、沖縄差別とか言ってまともに取り合わない人もいそう。

【5月21日】
今日もうるま市の女性遺体遺棄事件が主題の、沖縄2紙の社説を読む。
2016.5.21:沖縄タイムス
2016.5.21:琉球新報
20日は「全基地撤去」をぼかしつつ仄めかす調子だったタイムスが、
「私たち自身の命と暮らし、人権、地方自治と民主主義を守るため、立ち上がるしかない。」
と煽り調子が入ってるね。

ところが、煽り調子が入ったタイムスの社説も霞むのが新報の社説。「テンプレ化しやすい暴論」を披露した20日に続いて
「沖縄に米軍基地がなければ命を落とさずに済んだのは間違いない。」
と相変わらず。反響は届いてないのか、ネットだからとたかくくるか無視してるのか。

引き続き新報の社説から
「かつて海兵隊員として専門の戦闘訓練、時には人を殺す訓練をも受けたはずである。なすすべがなかったに違いない。沖縄はまさに現在進行形で「戦場」だと言える。」
容疑者が元軍人という点から沖縄は戦場だ、とか論理が飛躍してるなぁ。

もういっちょ新報の社説から
「確かに、容疑者は海兵隊をやめ、今は嘉手納基地で働く軍属だ。だからこそ辺野古新基地をやめれば済む問題でもない。」
意味不明。どういう脈絡から辺野古をやめればとなるのか。怒りは理解できるけど、「いっぺん水飲んで落ち着こか」と心配にもなる。

凄惨な事件に対する怒りは当然。沖縄の歴史的背景がそう思わせるのも理解できます。しかし、その訴えの論理がおかしいと、共感を得られなかったり、矛先が自身に跳ね返ってくるおそれもある点に注意ですね。
(まとめここまで)



連日の新報の論理って、在日コリアン絡みで何かあった時に見られる、過激なネトウヨの「在日出て行け」論法に近いものがありますね。さらに言うと、県外で沖縄出身者が何か犯罪やった時に「沖縄人出て行け」にもつながりかねない。

さて、こう指摘すると
「在日コリアンと、地位協定に守られてる強者な米軍を一緒にするな」
「弱者からの異議申し立てもできないのか」
という反論が想定されます。いや、されるね。
その背景をたどると、歴史に行き着きます。地位協定適用対象者による犯罪で、捜査に支障があったり、補償がおざなりだったり。復帰前だともっと酷かった。その歴史と記憶が、反発のバックボーンにあることも無視できません。もっとも、合意に基づく運用改善で以前よりは状況はよくなってます。

怒りはごもっともですが、何が問題なのか、どうすれば改善へ向かうか、そのポイントを見誤ると、共感を得られないどころか、かえって反発を招くことにもなります。
積年の恨みつらみや感情論だけで突っ走っては、ろくなことないですよ。


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コメント
この記事へのコメント
怒り→×
喜び→○
真っ当な人間の意見と考えると間違いの元
反米反権力が正義と考える60年安保時代から思考停止のマスコミの煽りですから正論が通じる訳が無い
被害者の冥福も遺族の悲しみも関係ないただ叩けるネタが出来たと喜んでいるだけ
百歩譲っても視聴率&売上向上のネタ位にしか考えていな

日中戦争で講和を口にしても投げ出した細川の殿様もとい近衛も新聞を信じた善意の国民の声の結果だったし
正しく歴史は繰り返す
2016/05/23(月) 02:02 | URL | 愛知の名無し #-[ 編集]
さすがに喜びとは…。でも売上増につながるかは微妙ですね。サイトのPV増で何らかの売上につながっても、紙や広告に比べるといか程か。

>歴史は繰り返す
20・21日にとどまらず、新報の社説は完全に過激化した模様。タイムスも批判ばりばりなのに穏便に見える程。
2016/05/24(火) 09:13 | URL | 管理人昌哉 #-[ 編集]
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