あなたに見えてる沖縄は、見たままのものとは限らない
沖縄に対するヘイトスピーチと騒いでる動きがある、「ニュース女子」沖縄回(放送回#91)について、内容とは違う面でもう一丁。

番組が流れたTOKYO MX(東京メトロポリタンテレビジョン)に対する抗議デモが発生してます。

しかし、MXに抗議するのは適切な行為なのでしょうか。

この番組を作ってるのは、MXではなくDHCシアター(名前でわかる通り化粧品や健康食品のDHCの子会社)。DHCシアターが作った番組を持ち込み、放送局に金を払って放送してもらってる形態です。通販番組や制作委員会方式のアニメみたいな要領です。
なので、内容に関しての抗議をするなら、MXよりもDHCシアターにするべき。
現状のMXへの抗議は、「凶悪事件の犯人が住んでいた」と言ってそのマンションの家主に謝罪を要求するようなものかと。

また、番組内で高江に行く人に資金援助してると名指しされ、おかんむりの「のりこえねっと」の辛淑玉代表は、BPOに申し立てするそうです。
ところが、その申し立てが通るのか、という問題もあるようです。

BPOこと放送倫理・番組向上機構。前身組織の時代から、言論・表現の自由を守りつつ正確性と放送番組の倫理向上を目指し勧告などを出す団体。MXも加盟しています。
しかし、今回は番組を作ったのはDHCシアター。
元日テレのディレクターが指摘してますが、BPOが審議対象にするのは、NHKや民放連加盟局が制作した番組。今回の件でBPOがどれだけ踏み込めるかは未知数ですね。

では、放送局制作ではない番組についてBPOが動いた例はあるかというと、あります。
ただし、番組の内容ではなく、放送時間帯に関するものでした。

2014年に放送された深夜アニメ「最近、妹のようすがちょっとおかしいんだが。」。MXとサンテレビ(兵庫ローカルの局)では当初22時30分の放送。しかし際どい性的描写などからくるクレームを受けたBPOが動き、両局は時間帯を遅くしました。一方、このアニメを27時(未明の3時)に放送していたBS11(民放連加盟)に対しては、BPOは動いていません。

まあ、このへんの放送分野の事情は知らずに「あの局の番組」と思ってる人は相当数いるでしょう。
放送事情に詳しいTOPPYさんも指摘してます。

今回は「右寄り」側で騒ぎになったけど、今後「左寄り」側で騒ぎになる可能性もあるし、政治や報道云々以外の分野、例えば食品や健康絡みでも問題になりうる。放送業界にとって課題ではあるけど、解決は一筋縄ではいかないでしょうね。


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