あなたに見えてる沖縄は、見たままのものとは限らない
「辺野古新基地反対」を掲げるものの、就任後は新基地反対の抗議活動には参加せず、一定の距離を置いてきた沖縄県知事、翁長雄志。

その知事が、3月25日、辺野古での抗議集会(主催者が言う「県民集会」)に参加しました。
そこで知事は、現在の「辺野古新基地(普天間基地の代替施設)」の工事の根拠となっている埋め立て承認について
「あらゆる手法をもって、撤回を、必ずやります」
と発言しました。

2つの意味で、一線を越えてきました。

埋め立て承認について、翁長知事は当初「取り消し」で臨みました。既にある承認に上書きする形での無効化。ただし、これは裁判、和解、協議、再びの裁判の末、2016年12月に最高裁で違法と確定し、取り消しはなくなりました。
上書き形無効化の「取り消し」は使えなくなりましたが、承認そのものをなかったことにする無効化の「撤回」は、選択肢として残されてました。しかし、知事は撤回に踏み切らず、この間に工事が再開されたこともあって、“オール沖縄”など知事支持派の中で意見が分かれ、批判の矛先が知事にも向かうようになりました。

今になって「撤回、やります」という表明。
たが、集会の場で表明はしたものの、実際にいつ撤回するかは言及していません。
本当にやる気があるなら、集会後の週明けにでも撤回手続きはできるはず。

なぜ今の時点で埋め立て承認の撤回をしないのか。
考えられるのは、辺野古の海中での作業に関わる「岩礁破砕許可」が、もうすぐ、3月31日に切れるため。政府は名護漁協が漁業権を放棄して漁業権を持つ者がなくなったので、許可の更新をしなくても工事はできるとしてますが、県(知事側)は引き続き許可が必要と、見解が分かれています。県としては、岩礁破砕許可の期限が切れる2017年4月1日以降も工事を続けたら「無許可工事だ」として、是正指導なり告発なり工事を止める手段に出られるという読みがあるのでしょうか。
(ま、仮に政府が岩礁破砕許可の更新を申請しても、今の県側がまともに許可を出す可能性は低いはず)

とはいえ、翁長知事側の状況が厳しい点は変わらないでしょう。
そうこうしてる間に、辺野古での工事が本体埋め立ての段階に達するかもしれないね。
もしかして、あの撤回発言はオール沖縄内の不満のガス抜き?


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