あなたに見えてる沖縄は、見たままのものとは限らない
「現職」
「反乱」
「本家オール沖縄」
「元祖オール沖縄」
(届け出順だと「元祖オール沖縄」「現職」「本家オール沖縄」「反乱」)
と、現職擁する保守側、オール沖縄勢力ともに分裂した宮古島の市長選挙。
結果はこうなりました。

(選管最終)
下地敏彦 9,587
奥平一夫 9,212
真栄城徳彦 6,545
下地晃 4,020

現職が3回目の当選。順位的には現職→元祖オール沖縄→反乱→本家オール沖縄。
現職と奥平さんの票差は375。競ってますね。
投票総数から各候補者の得票をパーセンテージにしてみると
下地敏彦:32.6%
奥平一夫:31.2%
真栄城徳彦:22.3%
下地晃:13.7%
(端数四捨五入、無効票除く投票数29.365で計算)
当選したとはいえ、投票総数の約32%。いかに現職に不満があったかですよね。市職員による不法投棄ごみ処理記録改竄の問題、台風接近対策中の飲酒、プロモーション事業をめぐるいざこざ…。「至らなかったところは反省し」ということなのて、心機一転、島のための仕事をですね。

さて、今回の選挙で目玉となったのは、陸上自衛隊の配備計画。
4人のスタンスは
容認:現職下地、真栄城
反対:奥平、新人下地
オール沖縄の会議で決定したものの言葉を選んでぼかしていた下地晃さんが、告示と前後して反対を明確にしたので、二分された形に。
これを票数とパーセンテージで換算すると
容認:16,132(54.9%)
反対:13,232(45.1%)
票差:2,900
過半数が容認してる形になりますね。(あくまで見た目の話。陸自配備に反対だけど現職や真栄城さんに入れた人もいるはず)

個人的には防衛の整備は必要と思ってますが、計画を進めるにあたっては、パワープレイは避けてなるべく丁寧にやってほしいですね。

分裂の件については別ネタで。


2017年の沖縄で目玉の政治イベントな選挙といえば、うるま、浦添、宮古島の市長選挙。
このうち最初の舞台となるのは、1月15日告示・22日投開票の宮古島。

現時点で出馬表明をしているのは
下地敏彦(しもじ・としひこ)現職
真栄城徳彦(まえしろ・のりひこ)前市議会議長
奥平一夫(おくひら・かずお)前県議
下地晃(しもじ・あきら)医者

4人いますが、実はこれ、与野党ともに分裂してます。
与党(自民など)の中には現職のやり方に対する不満があり、真栄城さんが名乗り。自民党沖縄県連は一本化に向けて調整したものの不調に終わり、そのままの流れ。
一方、野党(革新政党・オール沖縄勢力など)は、宮古島のオール沖縄勢力主導の選考で晃さんの擁立を決めたものの、オール沖縄側の県議でもあった奥平さんが出てきて、こちらも一本化できず。

4氏への推薦・支持も

下地敏彦←自民
真栄城徳彦←宮古選出の自民県議、公明市議の一部
奥平一夫←県議会会派「おきなわ」(県議時代の所属会派)、翁長知事
下地晃←社民、社大

割れてます。
特に、今月に入って翁長知事が奥平支持を表明して応援演説もやったことで、一層ややこしくなってきました。オール沖縄にまたしても火種。

さて、4氏の政策で違いが明確になっているのは、陸上自衛隊の配備。
大まかにまとめると
下地敏彦:推進
真栄城徳彦:防衛は必要だが情報公開を
奥平一夫:絶対反対
下地晃:まずミサイルとか重装備はやめろ、そのあとは住民投票も視野に

ややこしいです。
そして混沌の先には何が待っているか。


みなさんの地域の新聞、新年はどんな内容でしたか?

こちら沖縄では、琉球新報が煽ってました。


意識調査なんですが、前回の2011年と比較して「沖縄県の現状維持」が半数を割ったというもの。しかも
「独立を含め、内政、外交面で沖縄の権限を現状より強化すべきだと考える人が計34.5%に上った」
とのこと。

さらっと読むだけだと「沖縄県民の3割が日本からの独立を視野に入れている」と理解してしまう人もいるかもしれません。ただし、それは早合点。記事の書き方がそう読ませている感じですね。数字を見ると「違い」がわかります。

同様の調査は2011年にも実施しており、それとも比較すると…

Q:今後日本における沖縄の立場をどうすべきと思いますか?
【2011年】
現行通り:61.8%
特別区(自治州など):15.3%
独立:4.7%
わからない:18.1%
【2016年】
現行通り:46.1%
単独州・特別県制など:17.9%
連邦制:14.0%
独立:2.6%
わからない:18.0%
その他:1.3%

「現行通り」「独立」「わからない」「その他」以外の選択肢が変わってますねぇ。
独立と答えた人も減ってます。しかも割合はほぼ半減。
2011年で「特別区」の選択肢が「単独州」「連邦」に変わったことで、「今の政府のやり方に怒りを覚えるけど、さすがに独立はちょっと…」という人が流れたようにも見えます。

これをもって「沖縄の自己決定権の確立を」と煽るのは早計だなと思ったんですが、案の定、1月4日の社説が

自治州や連邦制を取り入れて、沖縄が今より権限を持ったとしても、外交や防衛(国防)は国の専管事項です。権限を持つからには、見識も問われます。しかし、“オール沖縄勢力”にはその見識があるようには見えません。日米安保を容認してる翁長知事でさえ、オスプレイに関してはあの有様ですし、革新政党系や、自衛隊にすら反対する勢力に至っては問題外。

そうなると、「独立」ですか?

世界はそんなに甘くないですよ。


普天間基地(飛行場)のキャンプ・シュワブへの移設統合の件。工事のための埋め立て許可をめぐる裁判のうち、「違法確認訴訟」は12月20日の最高裁の判決の結果、埋め立て承認を取り消した翁長知事の決定は違法と確定しました。
違法確認訴訟の前の裁判で、和解で決着した代執行訴訟の条項には「係争処理委員会の結果に不服で裁判となった場合、最終的な結果に従う」とあり、知事はそれに従い26日に承認取り消しを「取り消し(撤回)」ました。

これで埋め立て承認が生きて、辺野古で再び工事ができる状態となります。
ただし、年内は28日が仕事納めなので、本格的な工事は年明けの模様です。各種報道を見ても、26日以降の作業は工事海域を囲うフロートの準備っぽかったですね。

でも、これにも不満なのが基地反対派。
知事は「何が何でも新基地は阻止」「あらゆる権限を使う(変更申請など)」と言ってますが。現状は工事ができる状態になってますからね。その不満を持ってる側が言うには、「埋め立て承認そのものの撤回」を、ということらしい。
これまでの「取り消し」は、既存の決定に上書きする形の無効化で、その上書きが違法と確定してなくなったのが現在。
一方「撤回」となると、既存の埋め立て承認決定そのものを「なかったことにする」ということでしょうか。まぁ、それでも厳しい結果が待ってるかもしれませんが。

さて、この「取り消しの取り消し」をめぐっては、基地反対派(オール沖縄)の中でも意見が分かれてるのか、先程のように「埋め立て承認の撤回を」という声や知事に対する批判もあれば、知事の言葉を信じて支えようとする人もいます。取り消しを取り消す当日には「取り消しを撤回するな」「我々を裏切るのか」と県庁内で座り込み抗議をするグループもいたそうな。

そのグループなんですが、座り込みで…
「最高裁の判決に従う法的義務はない」と言ったとのこと。
(2016.12.26:沖縄テレビ)

人様や世間様には法律がどうの立憲主義がどうの言うのに、気に入らなかったら法律も判決も無視ですか。さらに、この座り込みをした団体の中には「うるま市具志川九条の会」。失笑ですわ。

オスプレイの件も扱いたいところですが、原因に関しては調査中の部分もあるので、そればまた別の機会に。

今回は、ちょっとストックしていた沖縄ローカルの選挙の話からまいりましょう。

2017年2月実施予定の、浦添市長選挙。
人口約11万5000人、那覇市の隣のベッドタウン。出生率が高く人口増加中、出身の有名人といえばモンゴル800と魅川憲一郎。

前回の選挙は
「現職への対抗候補を公募して決めたのに、公募の主催者のひとりがぶち壊して別の人を擁立」
「その第3の候補を大半の政党が推薦、当時の那覇市長(=現沖縄県知事)が公募候補に出馬を辞退するように迫る」
「現職も含めた三つ巴の結果、公募候補が当選」
という、なかなかのドラマでした。

ただ、この選挙で議会も割れた結果、市政運営では進歩した部分もあれば苦労もあり、学校給食費の無料化はうまくいかず、那覇軍港の浦添移設は那覇市長のち知事に振り回されてる状態。

あれからそろそろ4年、選挙となるのですが、現在名乗り出ているのは
松本哲治(まつもと・てつじ)現職
又吉健太郎(またよし・けんたろう)浦添市議

今のところ、現職の松本さんには自民党が推薦でついてます。
又吉さんは政党の推薦を受けないとしてますが、いわゆる“オール沖縄”勢力や儀間光男陣営などがついてます。
前回選挙時の現職の儀間さんが又吉側についているということは、単純計算すると三つ巴のうちの2勢力が組んだ形になっているので、一見松本陣営が不利なように見えます。ただ、前回政党の応援がほぼ皆無だった松本陣営に自民党がつき、いずれ公明党もつくと思われるので、このあたりを変数としてみる必要があります。また、現職への対抗馬を模索する協議に参加していた浦添商工会議所の政治団体が、自身の推す人物が選ばれなかったからなのかしれませんが、対抗馬選定の協議からはずれてます。経済界の動きも変数要因となりそうです。

そして、那覇軍港の浦添移設と西海岸開発。

今のところ判明しているスタンスは
松本→軍港移設容認、開発計画は手直しを提案
又吉→民意を尊重
又吉陣営は現職が反対から容認に転じたことを批判しており、その上でも民意を尊重と言っているのでしょうが、内実は又吉支持の中には軍港容認も反対もいるであろう状態なので、言葉を濁しているともいえます。そう、オール沖縄がついてますから。

そして、軍港移設に関して重要な出来事が発生しました。
知事就任以降、態度を明らかにしていなかった翁長雄志知事が、浦添移設容認を表明しました。
那覇市長時代は移設計画を推進する立場だったのですが、知事になってからは辺野古に注力していたのか、それとも支持勢力に配慮していたのか、言及を避けていたのですが、ついにこの時が来ました。北部訓練場の半分返還に伴うヘリパッドを事実上容認とされた発言の時のように濁さず、はっきりと。

又吉陣営についているオール沖縄勢力の中には、軍港移設に反対している政党も当然いるわけでして、今後がどうなるのか。三つ巴ではありませんが、読めなくなってきました。
そして、又吉陣営の中で「割れる」事態が発生するのか…。

突然でしたね。

米軍北部訓練場の約半分の返還に伴う、ヘリ着陸帯(ヘリパッド)の移設。所謂「高江ヘリパッド」。翁長知事は就任以降、態度を明確にしていませんでした。
11月28日、就任2年を目前にしたインタビューで

「苦渋の選択の最たるものだ。4000ヘクタールが返ってくることに異議を唱えるのは難しい」

事実上の容認です。
知事支持者内のヘリパッド反対派の反応を考えると、このまま態度を示さずにヘリパッド完成・返還を迎え、オスプレイが来ることなどを利用して反対のパフォーマンスをするのではないかとも思っていましたが、「完成・返還目前」での容認表明。大胆。支持者の相当数を切りかねないだけに、沖縄の政界に火種発生です。

…そうなると、反対派は黙っていられないですよね。
といいますか、反対派の中には曖昧な態度や高江に来ないなど知事への不満が燻っていましたが、これで爆発です。「なぜだ」「裏切り」…

翁長知事は今回の会見で、辺野古(普天間飛行場のキャンプ・シュワブへの移転)はこれまで通り反対としています。「高江は呑んだぞ、辺野古はわかってるだろうな」という政府へのメッセージでは…という見方もできそうですか、事実上容認が沖縄、特に翁長知事支持者や“オール沖縄勢力”に与えるインパクトは大きそうです。
そもそも、オール沖縄という字面から1枚岩のように見えますが、以前から指摘しているように、「辺野古新基地反対」でまとまってるように見えるだけで、基地そのものへのスタンスや安全保障観はバラバラです。
「“辺野古新基地”は反対だが日米安保容認、自衛隊も必要」
から
「米軍すべて即出ていけ、自衛隊いらない、日米安保破棄」
までいろいろ。

さらに、オール沖縄を標榜するものの、昨今は「翁長雄志を御輿に担いだだけの革新勢力」になりつつあっただけに、“オール沖縄内保守派”の巻き返しか、知事自身が偏り過ぎたバランスを取り戻そうとパワーゲームを仕掛けたのか?…とも勘繰ってしまう。

知事の任期の折り返し点で、盛り上がってまいりました。


ちょっと本筋から外れますが、那覇駐屯地の陸自祭を来賓から見てみましょう。


2016年は…

◆翁長知事不在。代理は安慶田副知事。
◆国会議員で出席は下地幹郎と宮崎政久。
◆欠席の国会議員も、自民と維新は祝電や代理で対応。
◆自治体トップは村長が何人か。
◆那覇市長不在。代理は久高副市長。

ありゃ。駐屯地所在地でありながら知事も那覇市長も本人欠席。何か予定あったか?と当日の新聞で県3役・市長の動向を確認すると
翁長知事:記載なし
那覇・城間市長:11時に紙飛行機大会
「紙飛行機かよw」というのはさておき、那覇市長は予定が入ってました。

ただし、去年のような「あいさつで鍔迫り合い」は確認できず。
nahariku2016-9000ageda.jpg
急患輸送9000回の感謝状贈呈式もありました。ここに翁長知事がいればそれなりのメッセージを来場者に与えたかもしれないけどなぁ。現在の翁長知事を支持する人・組織には、自衛隊ですら拒否・反発するような方々がそれなりにいるから、自身に矛先が向くのを避けた?
実際、“オール沖縄勢力”の国会議員はこの日、宮古島で自衛隊配備反対集会に揃って参加してましたから。

なお、急患輸送は奄美方面も担当しており、9000回の感謝状は鹿児島県の三反園知事からも贈られてます。


政府が世界自然遺産として「奄美・琉球」を申請しようとしてる件に

中国の環球時報「琉球は日本に帰属していない」

また露骨なこと言ってるね。尖閣どころか沖縄丸ごと「日本ではない」ですか。
そういえば2013年に独立学会(琉球民族独立総合研究学会)が設立された時も「琉球独立を支援しよう」という社説を出してました。

環球時報は中国共産党系の新聞とはいえ、党・政府の表立った言動よりも過激なものが載ることがある点に注意。今回も党の公式見解ではなく、研究者の主張とのこと。ある種のガス抜きか。
とはいえ、油断はできません。2013年と違って、独立という言葉を使わなくても、沖縄と日本の「分断」の印象を持たせたり、煽るような言動が見られます。「左右」双方に。

沖縄で、あるいは沖縄に同情して「独立しよう」と思ってる方へ。そんな生易しいものではない。沖縄の一部を「俺のもの」と公式に発言してる国が隣にいるのにね。琉球独立は自殺行為。
愛国のあまり沖縄を日本から排除するような言動をする方へ。沖縄が日本でなくなると、安全保障のコストが膨大になるはずよ。それこそ核兵器や空母機動部隊を持っても足りない位に。


5日に名桜大学で開催された、“高江のヘリパッド”と“辺野古新基地”に関するシンポジウム。
主催者が「東アジア共同体・沖縄(琉球)研究会」という時点でお察しですし、ニュースとして伝えてるのは8日時点で琉球新報だけで、サイトには載ってません。

ただ、この記事で目につくものがありました。
シンポジウムで報告した、琉球朝日放送の大矢英代(おおや・はなよ)記者の発言。

「メディアは反対派の声しか取り上げないとの批判があるが、ほぼ毎日賛成派の声を取り上げている。首相ら政府の閣僚の声だ。県民側に立って報じるのが地元メディアの使命だ」

賛成してるのは政府の閣僚ねぇ。
この大矢記者の論理に従えば、辺野古も高江も容認の自分は沖縄県民ではなくなりますね。
選挙区選出の国会議員を“オール沖縄勢力”が独占する事態に及んで、容認・賛成の沖縄県民の存在が見えなくなってるのでしょうか。
(「容認・賛成」としているのは、積極的賛成だけでなく「やむなし」とする人もいるであろうから)

国・政府・警察という“巨大な権力”の横暴に抗う、という構図の見立てがあるのでしょうか。
しかし、沖縄の中を見れば、反対派がでかい顔をしてるのも目につきます。以前から指摘してますが…

反基地やオール沖縄的な思想への異論反論を表立って表明できない空気。
(これには全体主義的な無言の圧力のほかに、島という狭いコミュニティーで余計な衝突を起こしたくない心理もある)
基地反対を「アイデンティティー」にすることに伴う視野狭窄。
政治や安全保障の話に「民族」や「自己決定権」を持ち込み混迷させる。

さらに、最近は活動的な右派が出てきて、反基地派とやり合うようになり…

「辺野古も高江も容認だけど、こんな奴等と一緒にされたくない」
「もうどっちも大概にしろ、関わりたくない」

と思う県民もいるでしょう。
そこにスポットライトを当てたり声を拾うでもなく、選挙結果を表面だけで捉えて、反対派だけを向いて「県民の側に立って報道」ですか?


民主党を割って出たものの、選挙の度に弱体化した、小沢一郎の「生活の党」。
ただし、正式名称「生活の党と山本太郎となかまたち」。

その近年のラノベのタイトルも霞むセンスなしな長い名前を変えたとのこと。

新名称:自由党

昔の名前出してきたか。
でも中身は別物ですな。
昔の自由党は自民党と連立内閣。
今の自由党は共産党や社民党と選挙協力。

「お、急だな」
ガースー渋光り官房長官…もとい菅官房長官が沖縄に来て、あちこちで視察や会談。
この日程の中で、翁長知事とも会談しましたが、その会談後の知事の発言が注目を集めました。

東村高江地区の訓練場内へのヘリパッド設置に伴い返還される手筈となっている、北部訓練場の大半に関して、菅官房長官は「年内の返還を目指す」との方針を説明。
これについて、翁長知事が会談後の取材に「歓迎」と言ったのです。

これには各方面が大層驚いたようで、県議会の与党が「あれはどういう意味だ」と問い質す事態に。知事や周辺の県幹部は「容認とは言ってない」「早く返ってくるのは了解という意味」と釈明してます。

さて、ここでおさらい。
北部訓練場の約半分の返還とヘリパッド設置に関して、翁長知事は、工事の進め方(反対派曰く「強行」)やヘリパッドをオスプレイが使うことに関して批判はしてますが、明確な反対表明はしていません。

翁長知事は明確な反対はしていません。重要なので2回言いますよ。

一方、知事を支持する勢力は、ヘリパッドの設置そのものにも反対してる個人・団体が相当数います。これまでにも「姿勢を明確にせよ」と翁長知事側に要求する動きがありました。

要するに、「オール沖縄」の中に温度差が。
「辺野古新基地反対」で一致していても、それ以外では相違があちこちにあります。わかる人は御存知かと思いますが、復習や、この状態がわからない人もいると思うので、おさらいですよ。

高江のヘリパッド
那覇港湾施設(那覇軍港)の浦添移設
自衛隊へのスタンス
日米安全保障条約の考え方
「オール沖縄」の中でも、考え方がばらばら。「辺野古新基地は反対だが日米安保は容認、自衛隊必要」から「米軍出ていけ、自衛隊いらない、日米安保破棄」まで混在してます。だから、一致してる「辺野古」以外をきっかけに綻びが出てもおかしくない“爆弾”を抱えているのがオール沖縄です。

また、オール沖縄では「保守や革新の違いを乗り越えて」「イデオロギーよりもアイデンティティー」も標榜してますが、それも破綻が生じてきてます。
6月の県議選では知事サイドの「保守系オール沖縄」が壊滅する一方で革新系が議席を増やしてます。宜野湾市長選の進め方や参院選の候補選定で「オール沖縄・経済界部門」から不満の声が出たものの、結局革新系が押し切った格好です(その過程で、琉球新報の新本社ビルをめぐる黒い噂も出た)。

[「オール沖縄」がオール沖縄でなくなる過程?]の続きを読む
福岡高裁那覇支部で、沖縄県敗訴の判決が出た「辺野古違法確認訴訟」。
この判決を弾劾せよとばかりに、オール沖縄会議が21日に那覇市内で開催した抗議集会。
kenchomae20160921.jpg 
これを聞きつけて街宣右翼も登場。
帰宅する人々やアフターファイブを楽しむ人々で賑う一帯で、イデオロギーの正面衝突。まあ見るに堪えない。

那覇の県庁前で“イデオロギーの正面衝突”はこれが初めてではないので、この抗議集会に参加した国会議員の発言から提起。

発言の主は、衆院議員の仲里利信。
「中国は沖縄を攻めに来ない、私が保証する。那覇と福州は姉妹都市だから

平和ボケですね。
姉妹都市だから戦争にならないって、戦争開始の決断は都市じゃなくて国の政府(中国だと共産党?)がやることですよ。
それに、何らかのポジティブな関係性があるからといっても、戦争が回避されるとは限らないのが現実。

そして、中国は今どのような行動をしているか、

仲里議員の論理では、沖縄に災厄…というか戦火を招きかねない。



さて、9月16日の「辺野古違法確認訴訟」の判決を受けた当日の連続ツイートをまとめ&再構築。

“辺野古新基地”に反対してる側がこの国の民主主義はどうなのかと言うけど、今の政権は選挙を経てできたものという点を忘れてないかな。沖縄だけ全国的傾向とは真逆の結果になった中で、基地反対を国レベルのものとするのは、無謀に等しい
民意の尊重というが、「沖縄の民意」も「全国の民意」もある。そして沖縄の民意は全国の中の一部で、多数派にはならない。
どうしてもと言うなら、独立するか?
そこまでやる度胸ないだろ。自分は独立お断り。
近年は独立を視野に入れて活動するグループや独立運動団体もいるが、沖縄周辺の情勢を見れば、沖縄(琉球)独立は沖縄の自殺行為。それに日本が沖縄を失うことは、日本の国防コストや安全保障上の不安定要因が大きく増すことになる。

ちなみに、16日の那覇での判決、アルジャジーラも取材してたが、記者は「落としどころをどう探るのか」を見てると言ってた(RBC琉球放送が逆取材)。
でも、翁長知事やその支持者は、落としどころを探ろうとしない。「新基地反対」ありき。
もっとも、知事と支持者ではスタンスの細部に違いがあるけどね。

知事は上告すると言ってるが、判決が覆るかは正直厳しい。
政治サイドでの逆転の可能性も皆無に等しい。仮に1年内に総選挙で民進党が与党となっても、昨日就任した新代表は「普天間基地の辺野古への移設」を容認してるから。

[一気に打開は難しい、だからこそ]の続きを読む
この結果になる可能性が高いな、とは思ってたけど、想像以上に踏み込んでるなぁ。

9月16日に福岡高裁那覇支部で判決が出た「辺野古違法確認訴訟」。国と沖縄県が争った裁判は、県敗訴の判決。

普天間基地を辺野古の代替施設(新基地とも)に移し統合する件に絡んで発生した、今回の裁判。
ここまでの流れを整理しましょう。

仲井真知事が普天間代替施設工事での海域埋め立てを承認
後任の翁長知事が「辺野古新基地反対」
翁長知事が辺野古の埋め立て承認を取り消し
国が是正を要求
翁長知事が是正に応じず、国と県が訴訟合戦
裁判所が勧告し和解、協議に入る
和解条項には協議がまとまらない際の裁判も
協議でもまとまらず、国が「承認取り消しが違法かを確認」する裁判を提訴
判決は県敗訴(いまここ!)

では、判決が「どう」踏み込んでるのか。

[想像以上に踏み込んだ判決]の続きを読む

民進党の代表選は、連舫で決着しました。


旧民主党の代表経験してて新鮮さがない人と「誰それ?」な人が相手では、こうなるのも無理はない感じですね。ただ、一般党員とサポーターの投票が終わる頃合いに出てきた「二重国籍」問題。

国籍がどうなのか以上に、発言や説明の二転三転と歯切れの悪さで「追及される立場になったらこれか」と印象を悪くされた方も相当数いるかと思います。それに問題発覚前に投票を済ませていた方にしてみれば


「聞いてないよ!」((C)ダチョウ倶楽部)


なわけで、選挙の正統性にも影響するわけでね。

こりゃあ、蓮の道は茨の道とでもなるのでしょうか。


さて、沖縄の基地反対派な方々におかれましては、失望な結果となったようですね。選挙期間中に、普天間基地の移設問題について聞かれた3人の回答が

蓮舫「日米合意通り辺野古で」

前原「見直しも」

玉木「見直しも」

鳩山某がごちゃごちゃにしたあと、辺野古に回帰してた旧民主党ですが、時折見直し話がちらついたり、沖縄県連は県外移設と言ってたりしましたが、この結果。

与党も、野党第1党も「辺野古で」。

沖縄の基地反対派に、民進党は早速茨の道を敷いたようです。


蓮舫以外の出馬もなく無投票になるかと思われた、民進党の代表選。
ここに来て「前ナントカさん」こと前原誠司が出馬表明です。

感想。「蓮舫よりはマシ」。
民進党は反省・再考しなければならないことが多数あるんだけど、そのあたりをどう考えてるのか。

平和ボケしてない、まともなリベラル政党がない不幸を解消できるのか。



取り上げるつもりが、長らく放置してたので、そろそろ。

さて、このツイート。


「ネトウヨを市長にしてる有権者」って、酷い物言いだな。
それに、ポケモンGO位話題になれば、公式アカウントの類も何かしら乗っかるでしょうに。完全に仕事ほったらかす訳でもなければ、そこまで目くじら立てなさんな。

内閣改造ということで、いつもなら

O~K!さらに前進させたい気持ちはよくわかった!
その前に何でもあり恒~例~の、閣僚~ぅチェック!((C)ねるとん紅鯨団)

…と、平成初期のバラエティ番組なノリでいくところですが、今回は劇的なこともなかったですね。

新閣僚でひっかかるとしたら約1人。
[防衛]稲田朋子
かつては評価してたんだけど、最近はどこか不安感があるんですよね。主張するにしても、波風立てやすいといいますか。
大臣の仕事を通じていろいろ勉強して、いくらか丸くなってくれればそれに越したことはないんですが。

あと、沖縄絡みの仕事も多いポストですが、沖縄の反基地派にとっては、今までの防衛大臣(旧防衛庁長官時代含む)の中でも特に憎き敵に見えるかも。


「あと出しじゃんけん有利」といわれてましたが、それはいつ頃からなのか。今回は違ったね。
競馬で言う「先行逃げ切り」
競艇(ボートレース)で言う「1周1マークで逃げ」

東京都知事選挙(7月31日投開票)
小池百合子 2,912,628
増田寛也 1,793,453
鳥越俊太郎 1,346,103
上杉隆 179,631
桜井誠 114,171
(※得票10万以上抜粋。立候補21人)

圧勝じゃないですか。
NHKの開票特番が「いよいよ締め切りです」とカウントダウンして

5…4…3…2…1…「小池百合子当確」

しかも投票率が前回からかなり上昇してこれですからね。小池知事の責任は重いですよ。
とりあえずリオデジャネイロ五輪閉会式での「オリンピック旗引き継ぎ」では絵になるのは確実。

さて、これでダメージを被ったのは政党。
自民党の東京都連は「やっちまった」な。事前の調整云々は別としても、「家族親族であっても他候補を応援したら除名もある」と脅迫まがいの通達を出して、参院当選から間もない歌手や元バレーボール選手を応援に呼んでもこれだからな。小池サイドへの処分どころか、都連幹部の責任問題。特に都連の幹事長な。

鳥越サイドについた野党は…もうね、いろいろ駄目。ダブルスコア以上の差ついちゃいましたね。
○都知事の選挙なのに、語る内容は国政レベルの話が中心。
○街頭演説が少ない。
○あと出しにしても遅すぎて政策が不透明。
さらに「文春砲(女性問題)」に対する本人や周辺、支持者の対応の稚拙さ。てか、文春砲なくても出馬に値しない出馬だったな。

となると、鳥越担ぎの野党は「素直に宇都宮さんに乗っておけば」と思うところだけど、宇都宮さんだと民進党は乗れなかったのでは、という指摘もあります。
今回に関しては準備もしたのに「鳥越+民進+共産+社民+生活」に半ばはじき出される形で告示前日に辞退、後日鳥越陣営からの応援要請に「女性問題の件」で説明を求めたら鳥越支持者にぼろくそ言われて、宇都宮陣営がかわいそうに思えたね。

[“1周1マーク”で決着が見えてた?都知事選]の続きを読む
もうラストサンデー?

21人も立候補した東京都知事選挙。とはいえ、実質3人に絞られた格好ですが。
小池百合子
増田寛也
鳥越俊太郎
実績ありの2人とジャーナリストですが、どなたも毀誉褒貶いろいろありまして。ただ、前回の都知事選よりは罰ゲーム感は薄れてる印象です。

3人のうちの1人に“文春砲”が発射されました。
情勢調査も動いてきました。
告示直後は
「小池と鳥越が競り、増田が追う」
だったのが、24日前後は軒並み
「小池と増田が競り、鳥越が追う」
「小池リード、増田が追う、鳥越はその次」
となってきました。

さあどうなる。