あなたに見えてる沖縄は、見たままのものとは限らない
陸上自衛隊那覇駐屯地の陸自祭。
福利厚生施設の中でも、各部隊の活動の写真展示や海・空も一体となった自衛官募集アピールをやってました。

その写真展示の中で、目についたのがこれ。
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「これ、昔の沖縄の写真で見たことがある」
軒の列柱とアーチが…

案内役の自衛官に聞くと、予感的中。この建物は戦前の気象台でした。
沖縄戦で破壊を免れ、ここが米軍施設だった時代を経て、陸上自衛隊那覇駐屯地となって以降も1988年(昭和63年)まで司令部庁舎として使われていたとのこと(解体済)。

沖縄復帰に伴って配備され44年、米軍施設時代から使われてきた建物・隊舎も次々と建て替えられました。
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司令部庁舎も今ではこんなに立派に。

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沖縄だけに赤瓦やその色をあしらった隊舎も多いです。

でも、米軍時代の隊舎が残ってます
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音楽隊の演奏会場の奥にある、この隊舎。
(訓練展示の籠城・ヘリボーン突入会場でおなじみ104号隊舎の裏)
いかにも米軍なテイスト。
いつまでもつのかな。


那覇駐屯地の陸自祭から、アメリカ海兵隊のLAV-25。
この分野のビギナー向け解説。
1980年代、機動力のある装甲車両を求めていた海兵隊が採用した装輪式の装甲車で、スイス生まれの装甲車「ピラーニャ」シリーズを元に作られている。
基本武装は25mm機関砲。これ以外にも対戦車ミサイルや迫撃砲などを搭載した派生型が複数あり、海兵隊では軽装甲偵察大隊で運用されてます。

さて、じっくり見て気になったもの。
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車体左側。25mm機関砲を載せてる砲塔の根元が、側面にはみ出してますね。

そこで右側を見る。
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あ、根元がはみ出してない。
ということは砲塔は左側に寄ってる配置?

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正面から見ると、機関砲の砲身は車体中央だけど、砲塔は微妙に左寄りですね。

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後方から。式典開始前、開場直後の早い時間帯の撮影なので、クリアに撮影。
この車は水陸両用、スクリューもついてます。

式典後は一転、
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人だかり。マリーンのみなさんも説明したり、来場者を載せて記念撮影したりと忙しい。

クーガーやM-ATVは普天間のオープンハウス(フライトラインフェア)で見たことがありますが、実はLAV-25をじっくり見るのは初めてだったりする。
まあ、普天間では見ないだけで、キンザーやフォスターなどほかの海兵隊基地のイベントでは展示されてるかもしれいw


2016年の那覇駐屯地陸自祭から。

第15旅団の音楽隊。陸自祭では式典以外だとはっちゃけます。
2015年はボカロ曲の「千本桜」に手を出しました。
では、2016年は…



ももクロでしたw
ももいろクローバーZならぬ「みりたりークローバーZ」の触れ込みで、曲は「Z伝説」。


那覇駐屯地陸自祭で初展示の、アメリカ海兵隊のハンヴィー(HMMWV)。
2台いたうちの1台は、装甲強化仕様でした。
全体が緑系迷彩な中、ヘッドライトの縁とか一部部品が砂漠迷彩なところに目が行くこの一品。

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ドアまわりや側面、ガチガチに追加されてるのがわかります。
あ、後方の筒は11式SAMで、ハンヴィーに何か載せてるわけじゃない。

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フロントガラスまわり。
せっかくなら銃座つき持って来てもよかったような。


2016年の那覇駐屯地陸自祭は、こちらにも注目
陸自祭初登場、アメリカ海兵隊。
これまで式典の来賓として米軍の幹部(海兵隊以外も)が来ることはありましたが、装備を持ち込む形で本格的に来るのは初めてとのこと。

展示されたのは
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おなじみのハンヴィー(HMMWV)。

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ハンヴィーはもう1台。こちらは装甲つきです。

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LAV-25。

…あれ、AAV-7がいないですね。事前報道でも名前が出たし、那覇駐屯地からのちらしにも写真が載ってたのに。まあそこは海兵隊の事情もあっただろうし、詮索しないでおきましょう。

むしろツッコミ入れるべき相手は琉球新報。

あの、LAVは8輪なんですけど。

LAV-25の写真を載せて堂々と「6輪装甲車LAV」

間違えた上に、現物を見ても間違えるとか節穴にも程があるな。それとも手抜き?





2016年の那覇駐屯地陸自祭は、新顔がいます。
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今年2016年、第15特殊武器防護隊に配備された「NBC偵察車」。
従来は核兵器・化学兵器対応の「化学偵察車」と生物兵器対応の「生物偵察車」が別々だったものを一本化した後継装備。核兵器による放射能や生物兵器、化学兵器(毒ガス)による汚染地域の調査を担います。
NBCとはNuclear weapon(核兵器)、Bio(生物兵器)、Chemical(化学兵器)の頭文字略称。
NBCの意味をちゃんと説明しないと、沖縄だと「結婚式場?」って混同されるのでw

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車体後方には、汚染物質を調べるための装置が多数。
先端が白い上下を向いた2本の棒は、汚染地の空気流れをみるセンサー。気流が上昇か下降か滞留かも重要。
下に置かれた逆三角形のフラッグは目印用。「ATOM」で核、「BIO」で生物、「GAS」で毒ガス。

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後方右側のボックスから、棒がにょきっと。

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にょきっと伸びてきた、先端が蜂蜜の棒みたくなっているものは、水たまりなどの汚染を調べる装置でした。

さらに、このボックスの中には
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手袋?
実はこれ、車内から乗員がいじるためのもの。装置が取り上げた試料などを車内の調査区画に取り込むなどの用途があります。もちろんしっかり防護。

[【那覇陸自祭2016】新登場、NBC偵察車]の続きを読む
例年は10月開催が多いのですが、2016年は11月開催となりました。
陸上自衛隊第15旅団の本拠地、那覇駐屯地の「陸自祭」。

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式典前の整列。左から音楽隊、第51普通科連隊、高射特科連隊、第15ヘリ隊。

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こちらは後方支援隊、通信隊、施設中隊、特殊武器防護隊など。右奥は即応予備自衛官枠で県外からのゲスト、第24普通科連隊の第4中隊。

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観閲行進で車両(と言っても高機動車か軽装甲機動車)搭乗だった普通科連隊が、隊列行進に変わったのが2015年。
今年も隊列行進ですが、これはこれで絵になるね。

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戦車も榴弾砲もない第15旅団ですが、「沖縄にはこいつがいる」第15ヘリコプター隊。
観閲行進で普通科連隊の次に登場という目立つ扱い。

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ヘリ隊かららはCH-47JAとUH-60JAが登場しましたが、LR-2は?

[しれっと新顔あり、2016年の那覇駐屯地陸自祭]の続きを読む
プロレスの煽り宣伝調なタイトルですが、要は
「11月20日の那覇陸自祭に、米軍も来るよ!」だそうで。

さて、通な人なら
「米軍なら毎年幹部がゲストで来てるでしょ。式典の来賓紹介でも読み上げられてるし」
とツッコむところでしょう。

今回は本格的です。
AAV7やハンビーも持ち込むとのこと。
これは期待できますね。


10月の話になりますが、海上自衛隊の新艦進水ラッシュでしたね。
潜水艦は「せいりゅう」、潜水艦救難艦は「ちよだ」と命名されました。そして新型となる護衛艦(いわゆる25DD)は…と注目されたのですが、9月に撮影された建造中の写真で「名前は3文字か?」と俄然盛り上がったところでした(従来汎用護衛艦は4文字が多かった)。

そこで、進水当日の関連ツイートまとめつつ、おさらいです。
なんたって、「かが」進水時に「艦名予想レース」のオッズメーカーをやりましたもので。




そして午前10時半に進水式開始、命名式典でお披露目…というところでしたが、進水式の参加者が式典開始前に記念絵葉書つきでツイートしてネタバレw


[ツイートまとめで振り返る護衛艦「あさひ」進水]の続きを読む
今回の首都圏展開の目的のひとつが
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9月23日~25日(23日は業者限定)に東京ビッグサイトで開催されていた、第56回全日本模型ホビーショー。

当然、鉄道模型もがっつり見物してますが、今回は別の目玉も。
フジテレビのネット配信ニュースサイト「ホウドウキョク」で放送中の番組「能勢伸之の週刊安全保障」の出張版イベントが、25日に会場内のステージでありました。
これは行くよね。

昼11時、開始。
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右から
岡部いさくさん(軍事評論家、番組ではゲスト枠だが実質レギュラー)
小山ひかるさん(番組MCのモデル)
能勢伸之さん(フジテレビ解説委員)
さらに今回は模型のイベントということで、模型専門誌「モデルグラフィックス」の古屋編集長もゲスト参加。

内容はいつもの軍事話にとどまらず、「軍事と模型」に関する話に。敵国の飛行機の模型を使って、様々な角度からの見え方を習得するとか、偵察写真を元に模型を作り、その後の偵察で変化箇所を確認とか。

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番組にTwitter実況で参加する方が多いことから、ショーのステージイベントは「撮影・SNS禁止」でしたが、週刊安全保障はSNSも写真もOK、Twitterで質問受付もしてました。

[「週刊安全保障」in全日本模型ホビーショー]の続きを読む
沖縄本島・辺戸岬の東の海域で、アメリカ海兵隊のAV-8B攻撃機(通称ハリアー)が墜落とのこと。

乗員は無事救助とのことで、まずはよかった。
次は原因解明ですね。

でも、夜が明ける頃に届く新聞、夕方のTVニュースでは、また通り一辺倒な反発を見ることになるのかな。
ネット上だともっとえげつないものを見ることになるのかもしれん。

それと、海兵隊の機体の事故でもあるので、24・25日予定の普天間基地一般公開「普天間フライトラインフェア」に影響するのかも気掛かり。
(今年は軍属の暴行殺人事件なよ影響で6月開催予定がキャンセル、延期された経緯がある)

2017年度・平声29年度防衛予算の概算要求案と詳細が公開されました。
試作されながらも採用されなかった艦対空ミサイル「XRIM-4」の復活か?(いや違うだろ)と話題の新艦対空ミサイルや新型潜水艦が注目を集めてますが、こちらは沖縄なので、沖縄絡みに着目。

沖縄絡みの注目どころは、何といっても陸上自衛隊の2つのミサイル案件。
ひとつは既に第15旅団に配備されている03式地対空誘導弾の改良型。
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(写真はこれまでの03式)
いわゆる「03式改」ですね。既にテストが進められていたものが、今回取得となりました。

もうひとつは、地対艦ミサイル。88式の後継となる12式地対艦誘導弾が登場してますが、早速改良型の開発に着手です。概算要求の詳細が公開される前に、射程を大幅に延ばした地対艦ミサイルの開発に着手か?という報道もありました。その射程は「石垣島から尖閣あたりを射程に収めるもの」だそうで。

さらっと書いちゃいましたが、この2つのミサイルは、沖縄とも関係があります。
宮古島と石垣島への陸自部隊配備計画は、警備隊以外に対空・対艦ミサイルも伴うものです。しかも開発に着手する対艦ミサイルは「石垣島から尖閣あたりを射程に」という報道もあり、この通りならまさに宮古・石垣配備ですよね。
また、宮古島での部隊配備に向けた予算も概算要求に組み込まれてます。(石垣はもうちょい調整が要るかと)

開発や配備など、今生活しているこの島を守る存在となりうる存在なだけに注目ですね。
「配備すると狙われる」という反発もありますが、「沖縄に手を出させない」という意味で重要な要素のひとつですから。

北朝鮮が、潜水艦から発射する弾道ミサイル(SLBM)の試験に成功した模様です。
ミサイルは500km程飛んだとされてますが、高く打ち上げる「ロフテッド軌道」方式なので実際は1,000km程度の射程はあるともいわれてます。

さて、このニュースを聞いて思ったのが、アメリカを狙う位置までどうやって出るのか。
北朝鮮の、弾道ミサイルを発射する潜水艦の基地は日本海側にあるので、外洋に出ようとすると日本の監視の目にかかります(当然アメリカも動くでしょうし、対馬海峡側には韓国もいる)。今のミサイルの推測される射程を考慮すると、大陸側やハワイではなくグアムが目標としても、かなりの航続性能が求められます。

では、狙いは何か。

今回を足掛かりに潜水艦、ミサイルともに高性能化する方向性。
アメリカ本土を直接攻撃できなくても、日本の米軍基地や韓国を狙えれば、アメリカへ相応のメッセージになるという判断。

日本や韓国を狙うのであれば、潜水艦の行動範囲が日本海に限定されていても必要十分。これを無力化するのは、固定式発射台やミサイル搭載車両よりも難しくなります。迎撃するとしても、それなりに対処が難しくなる可能性があります。

結構厄介な話です。


閣議決定された補正予算案に、新たな巡視船3隻の建造が盛り込まれました。
最初の一報を聞いた時は、尖閣専従部隊のくにがみ型
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を増やすのかな、と思ってましたが。(写真はくにがみ型の「もとぶ」と「たらま」)

6,500トンのヘリ搭載大型巡視船
6,000トンのヘリ搭載大型巡視船
大型巡視船

一気に大きいの出してきましたね。
6,000から6,500トンは総トン数か排水量かわからないけど、海上保安庁は総トン数表記が基本という点から見ると、みずほ型より大きく、あきつしま型と同等か若干小さいレベル。「海保最大級」と伝えるニュースもあり、しきしま型寄りなのかな。

ヘリ搭載巡視船の新造といえば、みずほ型と近い規模のヘリ2機搭載仕様の巡視船が2015(平成27)年度補正予算で承認・2019(平成31)年度竣工予定でいるんだが、トン数から見ると、これのスケジュールを早めるのではなく、追加なんでしょうか。
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平成27年度補正予算で承認されたヘリ搭載巡視船は、この専門誌「世界の艦船」2016年7月号の海保特集でも紹介されてます。
しかしまあ、この時点の計画とはまた変わるんだよね。

日本を取り巻く情勢の変化に対応しようとしてるけど、尖閣や沖ノ鳥島以外にもやることはあるし、船や飛行機を増やす分の人件費や経費も無視できません。
尖閣を抱える沖縄に住む者として、不測の事態に至らないように警備、外交様々なアプローチでの施策をお願いしたいところです。


案外早く姿を見せましたね。日本の次期戦闘機。
  アメリカで製造していた、航空自衛隊向けF-35の1番機。

1番の衝撃は、国籍記号の日の丸が赤くないモノトーン、いわゆる「ロービジ」になってた点。試験なのか白ふちをぼかしたりした例はありましたが、本格採用は初かな?

違和感があるでしょうが、いずれ慣れるのかも。

さ、これからは要員養成ですね。



読者投稿として沖縄タイムスのYouTubeで公開されたこの映像。



よくまあこんな至近距離で撮れたと同時に
「訓練場に侵入してないか?」

撮影された場所は北部訓練場のLZ4地区とのこと。
調べてみると、LZ4地区は国頭村の施設「やんばる学びの森」に近いとの情報を確認。
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(from Googleマップ)※下の池は安波ダム

学びの森周辺の西側の開けたポイントは敷地内で、着陸帯(ヘリパッド)ではない模様。
そこで範囲を広げて探すと

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やんばる学びの森から数百m北の道路沿いに、L字型の開けたスポット。例の撮影されたオスプレイが発着した地点はここでしょうか。

ただ、やんばる学びの森から数百m、安波などの集落からはさらに離れてます。取り立てて大騒ぎするものでもないでしょう。
そしてここは、訓練場の中でも返還が予定されているエリア。
「ヘリパッド反対!」と高江の山の中で反対運動を続けていては、いつ返還されるかわからない場所でもあったりします。

いやもう「5月の例の事件」で中止になったかと思いましたよ。
(公式には「キャンセル」「延期」なんだろうけど、昨今の情勢では実行しようものならどうなるかわからんし)

在日アメリカ海兵隊のサイトから

9月24・25日
普天間フライトラインフェア

Thank you Marine Corps.

4~6月期の航空自衛隊の緊急発進のうち、中国機が199回。


(写真は那覇基地一般公開での緊急発進模擬展示)

3か月単位では過去最多。
スクランブル全体で281回中の198回だから、相当なものです。
那覇基地の戦闘機部隊は増強されてますが、負担はいか程か。報道向けに訓練を公開したらガチのスクランブル、部隊増強で航空団新設の式典中にガチのスクランブル、沖縄はホットなゾーンになってます。

このような中で、「全基地撤去」「自衛隊増強反対」とか、正気とは思えないですね。
「偶発的衝突を防ぐホットラインを作らせる」と気のきいたことでも言えればいいんですが、反基地な方々はそのへん無視なのか知らないのか見て見ぬふりなのか。

尖閣に中国の軍艦が」(ロシアの艦隊を追尾しようとしたのか、接続水域に入ってきた。領海には入っていない)
というなかなか重要なニュースに続いて、また中国がやっちゃいましたね。

中国海軍の情報収集艦が口永良部島・屋久島の領海に侵入

これは、日本、アメリカ、インドの合同演習を監視しようとして、佐世保を出て太平洋に出た演習参加艦隊を追跡している途中に、領海に入ってそのまま横切ったとのこと。

これに対する中国側の言い分
(国防省)、「(屋久島、種子島と奄美群島付近の)トカラ海峡は、国際航行に使われている海峡であり、中国軍艦の通過は、『国連海洋法条約』に規定された航行の自由の原則に合致する」
(外務省)。「国際航行に使われる海峡で各国艦船は通行権を有し、事前の通知や許可は必要ない」
(いずれも2016.6.16:読売新聞)

では、海上保安庁のサイトにある領海の図を見てみましょう。
あれ、口永良部島から屋久島にかけてのあたり、領海ですね。
また、この付近の大隅海峡は国際海峡として、領海を12海里ではなく3海里で線を引いていますが
(海保のサイトから:「特定海域」)
国際海峡として開けてるのは屋久島から種子島の北を回るルートです。

そうです。「これ絶対入ってるよね」((C)みうらじゅん)

軍艦を含む外国公船でも、何も危害を加えない「無害通航」が認められているんですが、情報収集となると、見た目での判別が非常につきづらいグレーゾーンです。
国連海洋法条約第19条(1982年)で
「2.外国船舶の通航は、当該外国船舶が領海において次の活動のいずれかに従事する場合には、沿岸国の平和、秩序又は安全を害するものとされる。」
とあって、その「平和・秩序・安全を害する」と定義された活動の中には
「(c) 沿岸国の防衛又は安全を害することとなるような情報の収集を目的とする行為」
と、情報収集も言及されているんですよね。

さらに、この船は北大東島の接続水域にも入った模様。

尖閣をめぐる情勢が、中国によってエスカレートしてます。
それが、あらぬところに飛び火。

威勢のよろしい方々が「拿捕しろ」とか「撃沈しろ」とかいうでしょうが、それをするとあちらの思うつぼ。
しかし、何もしないわけにはいきません。外交、自衛隊の活動、両面を通じた中国への働きかけ(対話も圧力も)が必要ですし、何より備え。
あと、中国のやり方を逆手に取った宣伝戦もありでしょうね。

こんなきな臭い動きが周囲で起きてるのに、基地撤去とか言えるのでしょうか、沖縄は。

武器輸出3原則から防衛装備輸出3原則に変わって以降、実現すれば大規模な案件になるとみられていた、オーストラリアの次期潜水艦計画。フランス案の採用で決まりました。

国内の反応、交錯してますね。残念とか秘密保全とか。
本格的な輸出は相当久々(武器輸出3原則ができる前はスウェーデンにヘリを輸出したりと経験はある)だから、今回の件で何がよくて何がよくないのかしっかり吸収してほしいね。

今回は日本が現物あり、フランスとドイツがペーパープランでした。で、なぜフランスか。
決定後の続報に「原潜」という言葉が出て、もしかしてオージーは将来的に原潜を想定していて、それを見越してフランスに?…という話もあるが、真偽は不明。